
膀胱過反射と血圧の関係について①
2019年1月5日
夕方血圧が上がって体調が悪かった。
今朝の排便後に腹囲を測ったら、88センチ。
排便をしてもガスがいっぱい溜まっている。
お腹をトントンしたら、ポンポンと良い音が響く。
場所は大腸ではなく、小腸。
流石にすぐにはどうにもならない。
流れるのを待つしかない。
排便の時にガスが結構出てもそのサイズだから、日中過ごしている間にガスがポソポソ出なければ、夕方か夜ヤバイなーと思っていたら、まさかのその展開…。
改めて思った。
そんな調子で血圧が上がって、本当に危ない体調にはなり難くなった。
予兆を感じて早めに対応できるようになったから。
例えば血圧が上がって、頭の中でキーンと音がし始めたら上は130mmHg超え。
キーンがさらに強くなったら150mmHg超え。
150mmHgを超えてくると、脚にこの時独特の痺れが出てくる。
腕と肩の緊張がじわりじわりと上がり続け、痙性が酷くなる。
動いたり伸ばすようにしても全く緊張が落ちず、そうやって動いたことで痙性が出てさらに頭痛を加速させる。
この時に緊張が下がるなら大丈夫。
血圧が高めなだけで、その後上がっていく事は無い。
180mmHg。
何ていうか…歯がゆい感じ?軋む感じ?が下顎に出てくる。
200mmHg。
頭痛の耳鳴りが、1段階強くなる。
心臓の脈を打つ音が聞こえるように感じる。
今日は早い段階で対応したから、200mmHgを超えるかどうかで落ち着くことができた。
このぐらいなら、血圧が下がって落ち着けば体調は安定する。
でもさらに次の段階… 250mmHgや300mmHgを超えてくると、本当にまずい。
その日どころか、約2週間は良くなりつつも安静が続く。
使っている血圧計での最高値は、確か283mmHg。
血圧計を装着することが可能な体の状態まで、血圧が下がった時点での最高値。
あらかじめ嫌な予感がした時点で血圧計を装着していた場合は、ほぼほぼMAXの状態では計測不可能だった。
改めて思ったけど、その日のうちに体調が回復できる段階で対応出来るようになったのは大きな成果。
何度も体験した不調から蓄積したデータ。
それを生かして、事前に対応出来るようになったのはいいことだ。
こうやって振り返っていると、改めて思うことがある。
みんな血圧はどれぐらいなのだろうか?
例えば血圧が130mmHgだと、高めだねとか、自分もそれぐらいだとか、そう思う人もいるかもしれない。
でもいつもの血圧平均値は、上が80mmHg台で下が50〜60mmHg台。
さすがに、1.5倍…2倍…となってくるとツライ…。
何故こんなことになるのか?
リサーチはしていないが、明らかに自分よりもお腹がパンパンで腹囲の大きな人は、健常者でも脊髄損傷者でも沢山居る。
みんながみんな血圧が上がって苦しんでいるわけでは無いはず。
血圧が上がる理由は、膀胱の過反射。
なので、お腹の張りが強いと血圧が上がりやすくなる。
張りが強くなる原因として考えられるのは、
・ガスが溜まっている
・便が溜まっている
・お腹の緊張が高い
これら。
そしてこれらが上手く組み合わせると、血圧が上昇することになる。
そこで症状が出ない人を考えると、
・ガスが溜まっている
・便が溜まっている
の2つは普通のことなのかもしれない。
特に脊髄損傷者では、排便が2日や3日に1回は珍しいことでは無いから。
経験から考える大きな違いはお腹の緊張。
お腹の緊張の理由は、腹筋を酷使するから。
それとおとなしくしているから。
トレーニングで腹筋を使いまくり、そしてその後は疲れた状態でおとなしくする。
麻痺の為に、健常者のように安静にしたから回復するのではなく、緊張が上がっていく。
その緊張が上がっていったタイミングで、お腹が張っていると、血圧が上がってくる。
こういった流れ。
じゃぁ腹筋を使い過ぎなければ良いのではないか?
それも正しい。
のだろう、普通は。
しかし、この体を1日も早く回復させていくためには、この綱渡りのような状況を乗り越えていくしかない。
自分自身にはそう思っている。
この苦しみは、乗り越えて行かなくてはならない壁だと。
わざと壁を高くしているようにも思えるけど…。
だけど数年前に、体幹を強くするためにもっともっと酷使していた頃は、今の比ではなかった。
隣の家の屋根との間を綱渡りするようなレベル。
今ほど状態をしっかりと把握して対応できる知識は無かった。
対応できる道具も技術もなかった。
ただただ筋肉痛の薬を塗るだけ。
今は隣の家との垣根の間にはしごを渡してそこを歩くような感じ。
あの頃よりも感覚が回復して鋭くなっているだけでなく、知識と技術と道具が充実している。
楽になったもんだ。
だけど今回のような状態は無くなっていないから、全く油断はできない。
だけどこの段階を超えると、さらに楽に過ごせるステージが待っているはず。
そのステージに向かって、ただただ愚直に進むしかない。