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足裏の感覚と意識による膝抜け仮説①

 2019年2月12日

 今日のトレーニング内容をまとめていた時に、歩行器立位での膝抜けについて考えることがあったので、足裏の感覚と体重をかける意識による膝抜けについて、感じたことから1つの仮説をまとめてみた。
(膝抜け:麻痺で脚に力が入らないために、立つ姿勢で踏ん張ることができず膝が曲がる現象のこと)

 



まず今日の調子。
歩行器立位全体を通して、血圧が安定していて立ち易かった。
腰のズレはあまり無くて、前屈や側屈の途中や後で気になり、1〜2センチ動かす程度だった。
調子が悪い時は2倍ほど違う。

そんな中、左右の側屈で足裏の感覚を意識してやってみた。
どこに体重がかかっていて、どう意識するかなど。
最近は歩行器立位の時に、考えたり感じ取ろうとしたり意識したりと、色々試してみることがある。
そこから膝抜けすることへの、1つの仮説に辿り着いた。


以前も側屈で横に傾いた時に、足の裏にかかる体重の感覚がどうなのかを調べた事はある。
あまり何も意識せずにやると、足の外側に体重が偏っていた。
なので脚を踏ん張るようにして、足の裏全体で感じるように意識すると、足の裏全体の広い面で感じることができた。
確かそんな感じ。

今日も同じように意識してやってみると、足裏の感覚はちゃんと変化する。
それは特に変わり無いように感じたが、別の部分で新たな発見があった。



軸足の膝に違いを感じた。
体重が軸足の足裏外側に偏ってかかっている時は、膝が軽く感じる。
軽くというか、感覚が弱い。
上半身を傾けているから、まっすぐ立った時よりも体重は多くかかる。
にも関わらず。

しかし足裏全体で感じられるように意識してやってみると、膝にガッチリと体重の乗る感覚があった。
うん、多分その表現で合ってると思う。
上半身を起こす時に踏ん張ると脚全体に力の入る感覚があり、膝の上辺りにもしっかりと感覚がある。
しかしそれとは違う感覚。

いつも片脚に多く体重をかけて立つ意識はある程度あるけど、傾く時に軸足で踏ん張ろうとはしていない。
今は足裏の感覚を意識しただけ。
それだけで膝周りの関節がガッチリ組み合わさり、筋肉がそれを支えるように力が入るような感じがした。

おー?

それだけで?

足裏の外側に体重がかかっている時は、膝が外へ曲がるような…折れるような…力のかかり方?
それで力が逃げているような、関節が緩むような感じなのかな?

足裏の全体に体重がかかるようにすることで、股関節と膝と足首が1本の軸で繋がり、安定が増すような感じ。
それで力が逃げにくくなって、ガッチリしていると感じているのかもしれない。
今は横になって記事を書いているが、今脚をそう意識することで体重がかかっていなくても力の変化を感じる。


 


ふと今思った。
だったら普通に立つ時に、もっと両足裏の感覚を全体で平均して安定して感じるように意識していればどうなるのだろうか?
そう意識し続けることだけで、たちまち筋力や動きに変化は出ないだろう。
だけど意識や動きは習慣化できるから、それによって膝が安定して、膝抜けの軽減に繋がらないのだろうか?

単純に考えて、足裏の外側に体重がかかっていればガリまた。
膝へまっすぐ均等に体重をかけているわけではない。
当然膝が不安定で、膝抜けしやすいはず。

でも膝へまっすぐ均等に体重をかければ、関節がロックされたような状態になり、構造的には膝が抜け難くなるのではないだろうか?
医学的な膝関節の知識は無いから、単純にまっすぐだと最も膝が安定する状態だと考えてみた。


左脚も同じように意識してやってみたが、右脚ほどの変化は感じられなかった。
足裏の感覚の変化だけ。

 

 


事故にあった時の衝撃で、右半身は左半身よりも麻痺が強く、おおよそ3倍トレーニングしないと左右同じにならない。
ただもともと右利きだった影響で神経が発達していたからか?
右腕と右脚の方が、長年トレーニングをしてきて感覚がより多く回復している。
ただ右半身の感覚が早く回復しても、筋力はやはり左半身の方が全体的に強い。
この左右のばらつきもどのように影響してくるか?


これはふと思いついた1つの仮説であり、体調の変化でまたどう感じるかはわからない。
ただその意識をするようにして、何らかの変化が現れるのを楽しみにしてもいいだろう。

 


 

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