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トレーニングの負荷について②

 2019年2月14日

 麻痺により全く動かない状態から回復させる時の、トレーニングの負荷のかけ方初期第二段階について考えることがあり、振り返ってまとめてみました。
あくまでも全て経験したことなので、真実ですがどの人にも当てはまるわけではないと思います。
ブログを書いている途中で記事にまとめていたので、文章が部分的に面白くなっています(?)


 初期の段階とは、全く動かない状態から負荷の変更を500グラム単位で行う場合までの段階と定義しています。
・初期第一段階は、全く動かない状態から見た目で動くようになるまで。
この段階ではマイナスの負荷をかけます。
・初期第二段階は、わずかでも動きが見られるようになってから、500グラムの負荷をかけられるようになるまで。
・初期第三段階は、500グラム以上の負荷をかけられるようになってから。
(これらは経験上の負荷のかけ方を段階分けした一部ですので、医学的な根拠等はありません)
(拘縮があれば当てはまりません)

この第二段階では、100グラム以下のおもりを主に使います。
使っているのは、

・SINTEX 洗えるアンクルリストウェイト 0.5kg×2個セット(2019年2月現在)
1つのアンクルリストウェイトに100グラムのウェイトが5本入っていて、個別に出し入れすることができます。

SINTEX 洗えるアンクルリスト ウェイト

 

・ナビス マジックベルト 4.5×60㎝(2019年2月現在)
本来の用途は医療現場等での固定ベルトとしてですが、約45グラムで簡単に軽負荷として使えます。

ナビス マジックベルト


 まずリハビリを受けられる病院や施設等では、大体500グラム単位が負荷として多いと感じています。
自宅で頑張っている人でも、500グラムから使っている場合が多いのでは?
→ 重過ぎ

それ以下だと、徒手による負荷をかけたリハビリが多いと思います。
しかし人の手によるものなのでバラツキがあり、きちんと常に一定の負荷をかけられないと考えることもできます。
→ 適正かわからない

ペットボトルに水を入れる方法もあるけど、水の量は違ってもボトルサイズは一定だから、軽いのにかさばるからキライ。
100グラムの重りに出会う前に考えていたけど、結局手間がかかるから試す事はありませんでした。
→ 使いにくい


500グラムの差って本当に大きい。
増やさなかったら負荷が足りなくてやっても意味が無いのに、増やせば重すぎて正しい動作ができないことって案外多い。
特に麻痺のある体だと。
正確に判断できないから。
それを強く実感している。

これまでの経験で、麻痺の回復も、筋力等の回復も、右肩上がりの曲線。
それを大きな視野で見てみると、階段状に回復するパターン。
伸びる時と停滞する時の繰り返しで、そう表現する人は少なくない。

しかしそれを小さな視野で見てみると、右肩上がりの波形になっている。
右肩上がりの波形だから、波形を越えた負荷をかけると良くない。
頑張った気分しか味わえない。
狙った部分に正しく負荷をかけられないから。
その結果麻痺の回復に時間がかかり、狙いとは違ったよく動かせる使いやすい部分が鍛えられて、本来の人間の基本動作ではない動き方に育っていく可能性は否定できない。
それは麻痺の回復ではなく、ただの筋トレ。


それをせめて100グラム。
小さな単位で変えていく。
波形を越えるか越えないかのギリギリで。

自分の使っている最小単位は約45グラム。
そんな笑われるようなわずかな重さでも、動かない部分を動くようにしていく時には必ず使う。
繰り返し粘り強く第一段階をトレーニングしてきた筋肉は、やがて波形の中で一進一退を繰り返しながら回復していく。
それとともに動きが、ドンドン見えるようになってくる。
この時にいかにその弱い筋肉に集中して負荷をかけられるか。
そのために100グラム以下のおもりが絶対に必要になる。



この発見は大きかった。
これによってだけでは無いけど、右上がりの波形がぐっと伸び上がったのは間違いない。
この負荷と麻痺の回復のせめぎ合いが毎週のように続くと、絶対回復できると自分を信じられるし、トレーニングを終わりにする気になれない。

だって大きな視野で見た時の階段状の回復パターン。
それはどれほど小さく見ても、1年単位だから。
小さな視野で見たら停滞期が無い、常に右肩上がりの回復パターンにはまっているから。
そうなると、トレーニングが楽しいでしょ♪

 

 


 

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